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Spiral Melody - spectacle seule (création)ついに初演ソロライヴ!スパイラル・メロディー

  • 執筆者の写真: Mie Ogura-Ourkouzounov
    Mie Ogura-Ourkouzounov
  • 2019年4月9日
  • 読了時間: 4分

Spectacle seule - Spiral Melody -hommage à Roland Kirk-

Samedi 11 Mai 2019 16h

à l’auditorium du conservatoire Jacques Ibert

スパイラル・メロディー 〜ローランド・カークへのオマージュ〜

5月11日(土)16時、パリ・ジャック・イベール音楽院

後日考察。前回のブログに書いたように、3月31日、夏時間に変わった最初の長い日曜日、現代最高峰のブルガリアン・ミュージシャン達との共演は私にとって最高の経験となった。

さっきアンコールのビデオ見たけど、(ありがとうガブちゃん!これ秘蔵・公開予定なし。その場に居合わせたお客様ラッキー笑)ペーターさんが倍速演奏を仕掛けてきて、私が倍速にせざるを得なかった辺りが面白かった。

「おい、なに徐行してんだ。車ってのはこうやって運転するのさ」って言われてるみたいで、ビデオ見ながら思わず人ごとのようにくすりと笑っちゃった(笑)

その前と後では、私の演奏がまるで同一人物とは思えない。

これってもしやブルガリアン・バップへの洗礼?!

それ以来即興の時に、突如速く吹けるようになりました。

翌々日キューバ音楽のコンサートで偶然飛び入り参加した時に確認したんだけど、うんうん、やっぱり前より速く吹ける!

あの瞬間はただただ脳のヒューズが飛んだんかと思っていたけれど、

あぁ、やっぱり、あの時に起こったことは本当だったんだ!

それまでは、どういう音を選ぼうかと考えながら吹き過ぎてた感がどうやらあったみたいで(今から考えるとだけどね。そのペーターにアタック掛けられる直前の即興がそういう感じするから)そういう概念を吹っ飛ばし次の段階に進ませてくれたペーター凄いです。。。

ペーターさんも「あいつはどんな風にやっても付いてくるぞ!すごいキャラしとる」とご機嫌だったそうで(笑)

いやいやー、ちゅうかまだかなり手加減されてますもんね、ペーター様(笑)

その前にペヨ様とすごい演奏聴いちゃってるのでー。異様に早い11拍子とかで、最低(!)8小節ぐらい飛び越してシンコペアクセントを至る所に付けまくるのって、一体!

しかももう速すぎて手が見えません(笑)

それもそのはず、このペーターさん、私も昔習ったことのあるイヴォ・パパゾフ(現代ブルガリア音楽を創造した伝説的クラリネット奏者)の心に火を焚べる事ができる現在唯一の奏者と呼ばれているんだって。(ペヨさん談)

一方アタナスも、しょっちゅうペーターに音楽的指図ビームを送られ、特に大したことしてないのに「そこに居なければならないキャラ」状態になっているのがすごい。

あなた方は寛容ですっ!!なんという包容力。。。いや、愛だわ、音楽とはやっぱり愛!!

前々 から、「至上の愛」のコルトレーンがしているような周波数の細かい即興演奏に至るには、和声、リズム、モード全てにおいて絶対的な鍛錬が必要なんだろう な、とは思っていたんだけど、それとは別に自分よりずっとレベルが高い人のエネルギーに触れることで一段階周波数が上がれるんだな、と思った。

それは揺るぎない自信がつくということとも同義だ。

音楽をもっと速く、もっと大きく捉える。

前まで怖かったことだってもう怖くない。

そういうことはこれまでも私の人生で何度かだけだけどあって、ずーっと探求してきたパズルのさいごのピースを見つけた時のように納得し、全体像がすーっと見通せる。

アタも、翌日「10年分ぐらいのことが一瞬で分かったわ」と言って曲を一曲1日で書いて仕上げてしまっていたので(笑)やっぱり長年の相方も同じ経験をしたのね。そしてその曲名こそ「根っこ」だ!

というわけで一瞬にして色んな景色が変わりました。

一ヶ月後に初演のソロ・ライヴにあたって、インスパイアされた敬愛するローランド・カーク(アフロ・アメリカ音楽の歴史を吸収し、複数楽器を同時に演奏することに より、どのジャンルにもカテゴリ化することのできない演奏を体現した、アメリカの黒人で盲目の超人管楽器ミュージシャン!)ってきっと、このブルガリア人 達のようなとんでもない演奏をしていたと想像します。

根っこに繋がったものだけが実現出来る、超ナチュラルでありながら超革新的な演奏。そのエネルギーを現在に、今この地に、私自身の作品と即興によって深いところで繋ぎたい。ブルガリアン・ショックの続きは、私自身の内面への旅。

5月11日(土)、どうぞ、この初めての旅にご一緒してください!!


 
 
 

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