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2018年、徒然夏の旅。summer trips 2018!

  • 執筆者の写真: Mie Ogura-Ourkouzounov
    Mie Ogura-Ourkouzounov
  • 2018年8月17日
  • 読了時間: 8分

Romania Sinaia,vue from our hotel.

1996年(だったけかな?)以来のルーマニアなり!招待して頂いた時はすごく嬉しかった。だって、私がバルカン諸国を好きになった、最初のきっかけの国だもの。なぜ大好きになったかって?それはもう。。このハチャメチャさ、溢れるファンタジー!!西洋諸国にはあり得ない、素朴で温かいフィーリングをガンガン感じたのがここルーマニアだったのです。非常に懐かしく、色彩感豊かな国。。。ブルガリアとはドナウ川を挟んだだけの隣国だけど、似て非なるもの!、、、やはりラテン国家とスラヴ国家の違いか。言語はラテン語、なのに場所的にスラヴ民族のど真ん中、そしているいるジプシー達!しかも一番キツい独裁共産主義を生きた国、、、このミックスがこの特異な説明しがたい面白い雰囲気をここに作り出しているのだろうか。コチラはガラコンサートをさせていただいたお城。

The catsle where we played the Gala concert of "Sinaia Guitar festival"

Thank you for Liviu,and festival staffs for this great moments...

「うおー、ヴェルサイユみたい」と言ったら、主催者のリヴィウさんに即刻「それよりずっと良い」と言われてしまいました。ひえー。前日のフルコンサートでは、ルーマニアの民謡をルーマニアのちっちゃい伝統楽器の笛(パリでルーマニアのジプシーから買ったもの、本当は2、3ユーロなのを20ユーロで買わされた笑)で演奏したら、みんな総立ちになってくれて、びっくりした!アタナス曰く、「バルカン諸国は侵略されたり戦争を繰り返した歴史を持ち、いまだにヨーロッパ最下層の足手まとい扱いだ。だから自国の文化を尊重してくれたら心にしみるんだよ。。」ということ。しかし私はただ気に入った曲を編曲して吹いただけだと思っていたので、胸があつくなりました。ちなみにこの地でバルトークのルーマニア舞曲を演ったら、自然にフィーリングが掴めて、不思議な程勝手にフレーズが出てきました。いつもは何かとやりにくい難曲なのに。。。不思議です。その土地に音楽が共鳴するのでしょうか

隣国ブルガリアの次なる目的地、プレーヴェンまではここから車でたった3時間ほどのようでしたが、スイスでのコンサートがあるので、致し方なく一旦パリに帰還!

ミラノの空港から入り、コンサート企画者ファリノーネさんの住むイタリアはスイス国境の街、ヴァレーゼのホテルへ。

Varese, Italia (north,juste side of Switzerland)

久々のイタリアだー!!やっぱり最高に美しく美味しい国。。。ファリノーネさん曰く、スイスに一歩国境を越えたとたん、なぜかコーヒーやピザがマズくなるのだとか。。。同じ材料、同じ機械でつくってるのにねえ、だって。すみません、スイスの方々。

でもしかし!スイスにはお金があります(笑)国境を超えると、いきなり物価が2−3倍に。スイスで働いて良い給料を稼ぎ、イタリアの家に帰って美味しいパスタを食べる。。。最高の生活じゃないですか。信号には「停止時にエンジンを消してください」との表示が。静寂を愛する山国。イタリア語圏にもかかわらず、うるさい本家イタリアとなんたる差(笑)あと、スイスのイタリア語はイタリア人からみたらごく単純なのだそうな。こないだはドイツ語圏チューリッヒでも同じことを聞いた。喋っているのを聞いていると、本当に同じ言語とは思えないぐらい遅い(笑)そういえばスイス人師匠ニコレのフランス語もゆっくり、はっきりだったなあ。なぜこうなるのか。。。もうスイスに興味津々。

本当は美しい山々が見渡せるここで演奏する予定だったが、突然の雷雨のせいで室内に変更。

A concert in Cabbio (Switzerland) Thank you Claudio Farrinone!

ファリノーネさんありがとうございました。次は待ちに待ったブルガリアへ!

In Bulgaria, Pleven

ここはソフィアから2時間少々ぐらい車で内陸に入った、プレーヴェン。

ここで11月に出演させていただいたギターフェスの続き、ギターアカデミーが行われています。

ギターなんて私ヘタクソですので、今回ばかりはアタに働いてもらうとして、私は完全なヴァカンス!

多分この辺は観光で行く人などは殆どいないのではないでしょうか?

ブルガリアでは平均的な地方都市ですが、日本から来たら、この雰囲気、相当なカルチャーショックかも?

じゃあん!ここがいつもフェスの宿泊拠点となっているその名も「カエルカ」ホテルだ!森に囲まれた丘の上にあり、ホテルというか、民宿か旅館みたいな雰囲気。そしてここでは昭和40年代にトリップしたような気分になれる!!

Hotel "Kailuka" our hotel where the guitar academie is carried out. Thank you Nikolai and Mimi!

このホテルのテラスでは、ギターを弾けようが弾けまいが、日夜セッションが行われておりました(笑)

ブルガリア人というのは、元中央アジアをルーツとした騎馬民族ということですから、昼夜問わず大騒ぎして全く疲れないこの体力には脱帽です!この人たちの辞書には「つぶれる」という言葉がない(笑)しかも、一日中なーんにもしないことの天才かい!「一日ただ喋って遊ぶ健康法」という講義をぜひ日本でして欲しい(笑)

中日にはかわいい子ども達と魚釣りに行ったり。

週末の夜はアタのお姉ちゃん夫妻がソフィアから遊びに来たので、地元民お勧めのブルガリア料理のレストランに行った。すると!

おおー!!私の愛するブルガリア音楽がー!演奏されている!!やったあ。

夜も遅くなって来ると、ホロ(円になって踊るダンス)で盛り上がっている!変拍子(これは9拍子)なのに、普通の人たが普通に踊っている!お母さん達は赤ちゃんを抱っこして踊り狂っています。 こないだ音楽院で11拍子の足さばきを教えた経験を生かして(笑)輪に入らせてもらったが、それにしても9拍子に合わせるのはちとキツイぞ!

A night in Pleven.."Horo" Dance on 9/8

それに、この間奏のブズキの即興演奏よ。これこそモード演奏のお手本やんか。キースジャレットじゃないけど、モードとはこのように演奏されるべきなのじゃ。。。普通のレストランにおるミュージシャンなんやけどなあ。

A musicien who improvise...

この国で私が一番惹かれることは、この国独自の土着の音楽が未だ、食事をしながらダンスをしたり、子どもからお年寄りまで、普通に日常生活ですることに普通に必要とされている、ということなんです。どこの国でも食事のとき音楽ぐらい聴くじゃん?て思うかもしれませんが、大抵の国(西洋諸国)ではそれ(普通にレストランなどでかかっている音楽)は4拍子であり、アメリカから流通されている、またはアメリカから影響を受けた音楽です。世界はアメリカ一強の影響下から免れることはできない。経済のみならず、文化までです。私は正真正銘アフロ=アメリカ音楽のファンですし、それがイヤなのではありません。ただ、世界中がグローバル化という名の下、それのみ、になってしまって、拍子や調性まで一律化してしまい、しかも人々はそれに気づいていさえしない、世界中どこへ行ってもみんなが聴いている音楽が全く同じ、(この辺のことは前のブログを読んでみてください。)というのはいかんせん悲しいことだと思うのです。しかもコンピュータを使って音楽を誰でも簡単に作れるようになり、ますます音楽は単純化、幼稚化してしまった。だからこういう状況に出会うと、強く感動するのです。ブルガリア、すごいと思いますよ!!

In Sofia (Bulgaria)

プレーヴェンからバルカン山脈を抜け、首都ソフィアへ。

暗く険しく、妖怪や動物しか住んでなさそうな広大なバルカンを長い間かけて走り抜け、大都市ソフィアの市街地が遥か遠くに見えて来ると感動的なものがあります。

この都市を抜けてさらに南下すると、つぎの大都市はイスタンブール。ここは西洋世界最後の都市なんです。この東洋と西洋が微妙にミックスした感じが、この都市の最大の魅力です。

羊や牛のヨーグルト、チーズと、本当に種類がいっぱいありすぎる!!そしてすごく美味しい。

この夏最後の目的地は、またやギターフェスの行われる、デンマークはコペンハーゲン。ギターフェス多いですね。フルートのコンベンションって少ないのにね。ここでは先日パリで大反響を得た、ブルガリア音楽オンリーのプログラムを演奏しました。この写真はアタが撮ったのでアタがいません。(笑)

The theater where we played in the Copenhagen guitar festival ". Thank you Peter and Patricia!

At the harbor in Copenhagen

海はいいですねー!いつ来ても美しい街、コペンハーゲン。ブルガリアの乳製品攻撃もすごかったが、この国のサンドイッチ攻撃もすごいものがある!

黒パンに鰊のオープンサンド。

フィナーレはいつもお世話になっているサウンドエンジニア、ライフの住むコルゾールという田舎町です。ここも観光で来る人はほとんどいなさそうな、レア感あふれる小さな美しい町!

Korsor in Denmark. Thank you Leif and Balla!

海のそばの売り家。

北の寒々しい、一刻ごとに表情を変える海。

15度ぐらいなのに、しかし70歳ぐらいのおばあちゃんが泳いでいた!おそるべしデンマーク人。

でもしかし!帰路、コペンハーゲン空港で寿司と枝豆を見つけた私たちは、さっそく飛びついて完食!!あー、やっぱり日本食がいちばん美味しいのだ。デンマークのみなさん、ごーめーんなさーい!!これがオチです。べつにデンマークにサンドイッチしかなかった、と言うている訳じゃ、、、言うとるやんか!

ということで、かなり旅行した夏が過ぎて行きます。

最後はフランスのボルドーの南、アルカションの友人宅でゆっくり海を堪能してきます。


 
 
 

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