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For all improvisers...全ての、インプロをしたい人へ。2014 12.4

  • 執筆者の写真: Mie Ogura-Ourkouzounov
    Mie Ogura-Ourkouzounov
  • 2014年12月4日
  • 読了時間: 4分

Watch this workshop by Chick Corea,if you want to improvise...

しかもヒマなのでブログも更新できるし やっぱり、休養はいいですね~。 忙しいからって毎日をお手玉のようにルーチンしてると、自由な創造的な流れが止まってしまう。(これ、友人からの警告) やっぱり、音楽家には、自由が一番だもの。 ところでこれは全てのインプロヴィゼーションをやっている(やりたい)人に是非見てほしいワークショップです。 各国から彼に届いた質問にチックさんが答えていくのですが、なんかアメリカン爆笑ホームドラマ「チャーリー伯父さん」みたいに二言目にはジョークが出るアットホームな雰囲気。 言葉で答えるよりも演奏したほうが早いゼ!とばかりに「例」として即興してくれるのですが、それで思いっきりノっちゃって、「で、質問なんだったっけ?」となる場面も多しですが、そこが一番チックらしい。70歳に過ぎにしてこれ。。。70歳になったからこそできること、なのかも知れんけど。ああ、こんな70歳になりたいなあ。。。音楽に対するアプローチが子供みたいにピュアで。なんか、これを見ていると、音楽したくてうずうずしてきます。。。ウズウズウズ!!!この感覚って、最高でしょ! 英語なので、私の分かる範囲でですが、彼の言っていることをまとめてみましょう。(注まったくの直訳ではありません) ーとても正直な質問「日によって即興をしていると、かなりイイ線いく日もあるのに、なんか音階にしか聴こえない、という日もあります。どうしたらいいでしょう』 ーチック「そういうときは楽器を離れて、家のなかを散歩してみるといいさ!窓から木とか、車とかを見てゴランよ!!今、ここで。(Here and now),感じていることをやるんだ。」 これには、がつ~ん、ときた。だって、本当にそう聴こえるときってあるものねっ!それって自分の頭のなかの問題なのね。 ーありがちな質問「ヴォイシング(和音の組み合わせですね)はどうやって練習していますか。」 ーチック「練習なんてしたことないなーーー チック、いろんな和音の例を弾き始める。。。ここで明らかになったことだが、彼もキースジャレットと同じく、和音の名前とか論理には全く興味がないらし い。。。えっと、この音階ってなんていう名前だ?とか言って会場の人が教えてました(笑)最後に2度から7度までのインターバルを弾くーーーほらね、この 7つのインターバルさえ知っていれば、和音なんてあとは自由にやったらいいんだ。だって、和音て、これだって和音だよ(と適当なクラスターを2、3個弾 く)これに名前を付けたかったら、どうぞ、がんばって、という感じだ!(笑)」 目からウロコ発言でした。そうだよね。。。私たちは常についている「名前」に振り回されている。 ーこんなの、チックに聞くか!という質問「メトロノームを使って練習しますか。」 ーチック「オー、メトロノーム!!ーードラムのところに行って、ひとしきりドラムで即興する。そしてーーーほらね、自分はリズムを感じたいから、メトロノームでは練習しないよ。。。」 お~っリズムは感じるものなのだあ~!外から強制されるものでは無いっ!! ー面白い質問「クラシックの演奏者とジャズの演奏者に教えるとき、違いはどういうものでしょう」 ーチック 「クラシックって。。。いわゆる即興抜きで書かれた楽譜を美しく演奏する、、、そういうやり方だろう?それはそれで素晴らしい音楽のやりかた さ!!ーーーおもむろにスクリャービンの楽譜をとりだす。。。そして、最初は楽譜どおりに弾き、(かなりラテンノリではあるが)そのあとその和音をもとに ちょっとづつ即興を始めるが、しまいには思いっきりチックコリアの音楽になってしまって、終了!!ーーー」 え~と、チックさん、全然質問に答えていらっしゃらないのですが。。。 ー成る程な質問「メモライズ(暗譜)することって、大事ですか」 ーチック「メモライズしても、なんにもならない。Knowledgeという言葉にはふたつの意味合いがある。ただ覚えているだけ、というだけでは意味ない さ。それを本当に「知っている」ということが重要なんだ。「知っている」、だから演奏できるんだ。「知っている」ことを演奏するんだ。」 シンプルかつ素晴らしいお答えこれは マイルスがたしか、その著書のなかでイスラム教の教えに例えて言っていた。イスラム教では、もしあなたがアラーの教えを心のなかに知らないならば、アラー の肖像を持ち歩かなければならない。。。でも知っていれば、持ち歩く必要はないと。。。また、マイルスは「音楽とは血の中にはいってくるまでやらなければ ならない」とも言っている。「知る」っていうことは、頭で分かる「知識」ということとは別だ、ということ。 西欧世界にいると、いっつも理論先行で、「知らない」といけない、と急かさているような気分になるし(きっと、フランスにいるから、という理由だけでな く、現代の情報社会に生きてると、こうなりがちなのかも知れないな)それだと、心が疲れちゃって、音楽なんてできないよ。本当は、こんなにシンプルに音楽 できるんだ、と思うと、みなさん、なんか心躍りませんか!?


 
 
 

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